【オクトパストラベラー大陸の覇者】プレイレポート

https://hatohara.com/wp-content/uploads/2020/07/298_20221115031201.png鳩原とばり

本記事は2020年10月28日にリリースされたiPhone/Android用アプリ『OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者』について記載しています。

オクトパストラベラー 大陸の覇者

オクトパストラベラー 大陸の覇者

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体験版発表からリリース延期

元々は2018年7月にスクウェア・エニックスからNintendoSwich向けに発売されたシングルプレイヤー向けRPG『OCTOPATH TRAVELER』ですが、2019年3月に、公式ツイッター上でシリーズ最新作『OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者』の事前登録が始まり、先行体験版の募集も行われていました。

筆者も当時応募フォームから参加申請を出していましたが、抽選に外れてしまい指を咥えてタイムラインに流れてくる画像を眺めていたことを覚えています。

先行プレイヤーから寄せられたアンケート結果とフィードバックレポートが公式サイト上で公開されており、なんと9割近くが良い以上の評価
項目毎の満足度では、特にHD-2Dで表現されたドット絵が高評価を得ているが、操作性についてはやや評価が低い

正式リリースに対するプレイヤーからの期待は非常に大きく、寄せられた意見の文字数はなんと合計150万文字!開発チームはこれを受けて、当初予定よりも開発期間を延長して、100以上の改善箇所に対応すると発表しました。

2019年11月には正式サービス開始時期が2020年に延期される旨の告知が。リリース後もストーリーやコンテンツを継続的に追加する予定があるため、それを踏まえての準備期間を設けるといった内容ですね。メインストーリーに関しては、1~2ヶ月に1度のペースで追加予定のようです。

プレイ想定時間はリリース時点でなんと60時間の大ボリューム。筆者も既に20時間程プレイしているが、まだストーリーが終わる気配は見られない。

ゲームシステムについて

8人編成バトルの魅力

なんだか見覚えのある敵。アオキノコとか落としそう

本作を紹介するにあたって外せないのがこの戦闘システム。前列4人と後列4人の8人でパーティーを編成するのですが、前後の2人は戦闘中自由に隊列を交代することが出来るんです。

攻撃や回復に参加出来るのは前列の4名のみで、後列に居る味方はターンが経過する毎にHPとSPが自動で回復します。ドラクエの馬車システムに少し手を加えた感じですね。

味方8人に対して、出現する敵の数は確認している中では最大3体ということもあり、1体毎の攻撃はかなり痛いものとなっています。戦闘中の蘇生手段も現状存在しないため、ボスとの戦闘では強力な全体攻撃でパーティーが瓦解することもしばしば。

激しい攻撃の中で回復するタイミングを生み出したり、こちらの攻撃チャンスを作るためのシステムとして、『ブースト』と『ブレイク』が存在します。

ブーストについてはターンが経過する毎にBPという値が上昇し、ポイントを消費して攻撃回数を増やしたり、ダメージを上げられるシステム。

ポイント消費無しでの威力は65
BPを最大まで消費した際には威力120と2倍近い値に

ゲーム内には8つの武器種と6つの属性が存在しており、弱点を突くことで約2倍のダメージを与えると同時に、相手のシールドを1枚破壊することが出来ます。シールド値が0になるとブレイク状態となり、次のターンまで敵が行動不能+与えるダメージが更に倍に。

そのため、BPを温存しつつ敵の弱点を突き、ブレイク時に強力な攻撃をお見舞いする、または回復に専念するなど戦術に幅が生まれ、奥深い戦闘を実現しています。

弱点を突いた短剣での3連撃。敵のシールドは1回攻撃する度に1削れる
2回目の攻撃で敵がブレイク状態に。次ターン終了時まで敵は無防備となる
3発目の攻撃。弱点属性+ブレイクにより こうかは ばつぐんだ !

戦闘に関してもう一つ欠かせない要素が『支援者』の存在。なんと街に居るNPCを仲間にして戦闘中に呼び出せちゃうんですね。呼び出し回数に制限はありますが、使い方次第で状況を有利にできます。

攻撃よりは回復系の支援者にお世話になることが多いかも

町人からアイテムや装備品を略奪しよう

吹き出しが表示されるNPCと会話が可能。吹き出しの色によって所属が異なる

影響力』と呼ばれるパラメーターがあり、そのランクに応じて街のNPCに対しフィールドコマンドを使用した交渉(という名の略奪)を行えます。

それぞれ富・権力・名声と項目分けがされており、富は金銭を支払うことで、権力はバトルに勝利することで、名声は確率判定を成功させることでアイテムを入手したり、NPCを雇い入れることが出来ます。

このコマンドを使って雇ったキャラが上記の支援者としてバトルに参加してくれる訳ですね。

画像のNPCは富に属するため、確率判定に成功すると割引された価格でアイテムの購入ができる
富(黄色)権力(赤色)名声(青色)
買い取る勝ち取るねだる
雇う引き入れる勧誘
値切る

キャラクター入手とガチャについて

残念ながらガチャでの入手。☆3と☆5のキャラクターを比較した際に、ステータス以外にもスキルの効果や連撃数に差があります。

ただ、得意武器で攻撃を与えた際のダメージ倍率やブレイクのことを考えると一概に特定のキャラだけ持っていれば余裕でクリア出来るという訳でもないので、シールド耐久値が10を越えるような敵に対するブレイク要員として低レアキャラを入れることは多いです。

武器・防具については現状課金要素無し。手に入れた素材から武具屋で製造したり、上記のフィールドコマンドで現地調達するので、この点については安心して遊べます。

マルチプレイやランキングイベントについて

ギルドや期間限定コンテンツ、挙句の果てには課金額を競うためだけに設けられたとしか思えないランキングイベントなど・・・。

スマートフォン向けのゲームはこれらを例として自分のペースで遊べないシステムが多い印象を受けることが多いですが、シングルプレイRPGとしてリリースされた本作では他プレイヤーとの競争やマルチ要素は今後実装する予定が無いことが公式から明言されています。

これに関しては正直賛否が分かれる所ではあるのですが、腰を据えて遊べるので個人的には嬉しいですね。

ストーリーについて

プロローグ

8人の主人公達の旅を描いた物語から遡ること数年ー

オルステラ大陸には”富・権力・名声”を極めし者たちが君臨していた。

彼らの欲望が世界にもたらす、底なしの闇。

そして、その闇に抗う人々

きみは指輪に選ばれし者として、世界を旅し、彼らと出会う。

はたして君はこの旅で何を手にし、何を感じるだろうか?

旅立とう。きみが求める物語へー

やがてその物語は、大陸の覇者として導かれる。

公式サイトより引用

持つ者の欲望を増幅させる『指輪』に選ばれた主人公が行く先々で似たような指輪を所持する地元の権力者や有名人といざこざを起こします。メインストーリーに関しても富・権力・名声の3つの柱があり、絵にかいたような悪人が物語を残酷描写でマーヴェラスに彩ります。

悪人その1 富を極めし者ヘルミニア
悪人その2 権力を極めし者タイタス
悪人その3 名声を極めし者アーギュスト

ゲームタイトルの由来

ゲームタイトルを見て、私と同じく「何でオクトパスなんだ・・・?テンタクルスだと駄目だったんかな。」と思った方も少なからず居るのではないでしょうか。(なおタコの綴りはOCTOPUS)

この由来についてはプロデューサーの髙橋氏とディレクターの宮内氏が前作発売前に受けたインタビューにて回答されており、8人の主人公というのが8つの地域で冒険するという内容が特徴のゲームのため、8つの物語をタイトルで表現するためにオクト/パスという8つの道を意味する造語を作ったということでした。

ゲームの舞台はSwitch版と同様、8つの地域に分かれる『オルステラ大陸』。時系列は前作の数年前を描いたオリジナルストーリーのため、前作を遊んでいない場合にも問題なく楽しめます。

おわりに

長い間配信を待ち侘びた甲斐がありました。最近出たスマートフォン向けゲームの中では音楽、戦闘、ストーリーに断トツで夢中になれる作品です。

RPGを遊ぶ時には特に戦闘が楽しいかどうかを重視しているのですが、本作のブーストとブレイクシステムは個人的に刺さる完成度でした。

ガチャに関しては100連近く爆死中のため、不満点があるとするならこの点。この悪しき文化は滅びるべきですね。

弱点武器を持った星3・星4キャラのレベルを上げれば十分クリア出来る難易度ですが、やはりモチベーションに直結するため欲しいキャラが居る人は念入りにリセマラしましょう。

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