
本記事は松丸亮吾氏が代表を務める謎解きクリエイター集団RIDDLER(株)が2022年1月16日17:00にTwitter上で公開した、2022年度謎解き共通テストに関する記事となります。
※ネタバレを含むため、最初にこちらの記事に来られた方は下の記事を先にご覧ください。

twitterで送られてきたとあるDM
出題された10問をなんとか解き終え、前回の記事を投稿した所にこんなダイレクトメールが。



かにじゃん

謎解きあるじゃん

テストのやつ

うん

あれ100点満点じゃないよ

実は知ってるよ

(びっくりしたインド人みたいな顔文字)
一度問題を解き終えた方はご存じかと思いますが、全部で何問正解したかを成績表として出力してtwitter上で共有する機能があるため、他の受験者が何問正解した見ることができるのです。
その中には100点を超える成績表もちらほら。どうやら普通に問題を解くだけでは辿り着けない設問があるようです。言われてみれば確かに解いてる時に違和感はあったなぁと思いつつ再挑戦。
謎解き共通テスト:隠しルートへの行き方
ページの通し番号に抜けがある。
問題用紙を取り換えてもらうにはどうすれば良いだろう。もう一度最初のページから見返してみよう。
13ページ目から21ページ目の落丁があるため、1P目の注意事項3に書かれたお問い合わせ先リンクから専用のフォームへ飛び、
カテゴリー【2022年度謎解き共通テストについて】
お問い合わせ事項【落丁(ページの抜け落ち)がある】
該当する箇所【13】~【21】ページを入力し送信
謎解き共通テスト:各設問のヒント
1問目と同じ解法は使わない。
ばねが少し伸びた状態は、床・ばね・取手を含めた全体を見た時にどのように見えるだろう?
Aさんの観測データが『げんみつ』となる理由を、月の形と観測日の関係性から考えよう。
「下弦の月」「満月」「三日月」「上弦の月」はそれぞれひらがな何文字で表現できる?
「かなり前」「少し前」という表現は、現実に歴史上の出来事が起こった年代を比較している訳ではない。
秋田と愛知の左の数字が一致しているのは何故だろう。
愛知とイの右の数字が一致している理由と合わせて考えよう。
図形は長方形に線を引いたりせず、見たままの直角三角形の個数を数えよう。
また、問題で示されている枠の中には図形以外にマークシートの番号と、それに対応する答えも含まれている点に注目
月と日が1である日は一年のうち1日しか存在しない。
その日のことを何と言い換えて表現出来る?
各番号の下線部に引かれた発音は全て同じ発音のため、発音が『異なるもの』はここにはない。
問題文中で行われているのは誰もが一度は遊んだことのあるゲーム。単語と単語の間にそれぞれ共通点がないか探してみよう。
例によって専門的な知識は必要無いため、一二点やレ点などの読み順を変える返り点のルールはここでは機能していない。
Yの一つ前のセリフをよく見てみよう。「カフォ」「パオリア」「オビ」「オスカルゴの4つの単語は普段どのように表現されているものを指しているだろうか。
謎解き共通テスト:各設問の答え
②
ばねを引き延ばして床を含めた全体像を見ると『血』の文字が見える
③
下弦の月→かげんのつき(6文字)
満月→まんげつ(4文字)
三日月→みかづき(4文字)
上弦の月→じょうげんのつき(8文字)
上記のようにAさんが観測した月の形をひらがなに変換すると、それぞれ観測日の右側に書かれた数字と文字数が一致する。
左側に書かれた数字は『何番目の文字を読むか』を表しており、このルールを当てはめると
かげんのつき(全6文字)の2番目の文字=げ
まんげつ(4文字)の2番目の文字=ん
みかづき(4文字)の1番目の文字=み
じょうげんのつき(8文字)の7番目の文字=つ
となり厳密。同じくBさんのデータを見た時には「みかん」の3文字が出てくるため答えは③
⑥
出来事が起こった年代順に並び替えるのではなく、各出来事を50音順で並び替える。
②
13問目と同様に50音順の並び替えを使った問題。
秋田と愛知の左の数字が1となっているのは、どちらも『あきた』『あいち』50音で1番目に読む『あ』が頭に来ているため。
愛知と高知の右にある数字が17で一致しているのも同様の理由。
②
図形の中には2つの直角三角形が、解答欄には2つある『4』の中にそれぞれ直角三角形が隠されているので答えは②
ウ・・・②
エ・・・⑦
1月1日=元旦。ウとエを区切る線は分子分母を区切る括線(かっせん)ではない。
③
発言が全て異なるものは存在しないが、全て『こ』と発音するものは1つあるので答えは③
①
しりとりで遊んでいる様子が描かれている。
④
文章は「そくざにさかなひつよう。ほんじつじゅうにまちはずれおとずれ、うおいちばにはしれ」と読む。解答欄に書かれた二やレは片仮名なので上から順に読もう。
③
カフェ、パエリア、エビ、エスカルゴと本来エとなる部分がオとなっているので答えは③のエガオ
全て解き終えた感想
ひらめきだけで解ける!という謳い文句に誘われて遊んだ今回のテスト。
すぐに解き方を閃いた設問もありましたが、11問目以降は10問目までと比べて全体的に難易度が上がってるかな?という印象を受けました。特に難易度が高く感じたものは問6・問15の2問。果たしてこれが自力で解けるようになる日が来るのでしょうか。
学習指導要領によると、ローマ字読みを習うのは小学校3年生からで、上弦とか下弦の読みは社会現象になったあのアニメの影響で知ってる子が多そう。
問題を解くために実際に必要だった知識は1~20問を通して見ると小学校低学年くらいまでの内容かな?
改めて自身の頭の固さに悶絶はしたものの、センター試験の雰囲気を味わいつつ謎に挑戦出来るという、非常に楽しいコンテンツでした。今回が2度目の開催ということなので、来年もぜひ開催してほしいですね!また時間を取って去年の問題にもチャレンジしてみたいと思います。

